沿革
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令和3年 |
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一般財団法人慈山会医学研究所の沿革
我が国の死亡原因の1位は「がん」で、その占める割合は年々増加しています。
このような情勢から、国では強力ながん対策を押し進めてきており、全国にがん治療の専門施設を整備してきました。その結果、日本のがん研究や治療の水準は、世界でも一流のものになりました。
しかしながら、このような専門施設は大都市にかたよっており、地方の人々は充分にその恩恵に浴しているとは言えません。一般財団法人慈山会医学研究所は、こうした地域格差をなくすことを目的として、昭和49年(1974年)に設立されました。
財団は、理事長坪井永保の曾祖父に当たる故坪井榮作翁の遺産を基本財産として設立されたもので、その遺徳を偲び院号慈山院に因んで慈山会と命名されました。
さらに理事長の祖父に当たる故坪井永一翁から病院の敷地(7500平方メートル)と運用資金の寄贈を受け、昭和52年(1977年)に102床の付属坪井病院を開設いたしました。
財団設立に先だって昭和45年(1970年)に開設されていた診療所は、名誉理事長の坪井栄孝が国立がんセンターを辞して故郷郡山へ帰って最初に開設したもので、いわば私達の原点ですが、病院開設に伴って昭和55年(1980年)に、坪井病院付属となり、現在では平成14年(2002年)より財団付属診療所となっています。また、昭和58年(1983年)には化学療法センターを建設して312床となり、平成2年(1990年)には、18床のホスピスを開設しました。また、平成15年(2003年)内視鏡センターを開設して244床となり、平成19年(2007年)リハビリテーションセンターを開設して230床となっています。
坪井病院の基本理念は、がん制圧のための社会への奉仕であり、財団設立時に理事としてお迎えした我が国がん学会の長老で、がん集団検診の創始者でもあった故黒川利雄先生の開拓されたがん制圧の道を、絶やすことなく継続していくことです。
これからも、地域医師会の先生方や厚生省をはじめとする関係各機関、ならびに各自治体との協力のもとに、予防啓発、早期発見、集学的治療、ホスピスケア、チーム医療の実践の5本の柱を基礎に、がん制圧を目指し、地域医療の一端を担っていけるよう努力を続けてまいります。